見た目は羊羹のようで、でも食感はまったく違う「ういろう」。
幼い頃、羊羹がちょっと苦手だった私は「ういろう」はお気に入りの和菓子でした。
もっちりした食感と優しい甘さ。
和菓子の中では目立たない存在で、お土産でもらった時くらいしか食べる機会がないという方も多いのではないでしょうか。
見た目が羊羹に似ているので、賞味期限や保存方法も同じような気がしますが、どうでしょう?
今回、控えめな和菓子「ういろう」に注目してみました。
・ういろうの賞味期限はどれくらい?
・賞味期限切れのういろうはいつまで食べられる?
・ういろうって腐るとどうなるの?
・ういろうが余ったときの保存方法は?#う
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ういろうの賞味期限はどれくらい?
見た目が似ているため、日持ちが長い羊羹と同じように思ってしまいがちですが、ういろうの賞味期限は決して長くはありません。
なぜかというと、製造過程で湯水で溶くという「ういろう」の性質上、水分が多くなり、傷みやすいのです。
お土産用のういろうは未開封の賞味期限は1週間~30日と差があります。
これは製造元の原材料、製造過程や包装紙などによって賞味期限に違いが出るようです。
また、手作りや生ういろうの賞味期限は1~2日になります。
開封した場合は賞味期限内にかかわらず、1~3日以内に食べ切ることをおすすめします。
羊羹とういろうの違いって?
羊羹は寒天で固めているのに対して、ういろうは米粉と砂糖を加え蒸して固めています。これはういろうの独特の「もっちり」感を出しています。
賞味期限切れのういろうはいつまで食べられる?
「賞味期限」は未開封で正しい保存をしたときに美味しく食べられる期間です。
賞味期限を過ぎても傷んでなければ食べられないわけではないということになります。
一般的に賞味期限が過ぎても1.1~1.2倍までは食べて大丈夫だと言われていて、これをういろうの賞味期限に当てはめてみると、賞味期限が切れてから8日~16日は可能となります。
とは言っても、上記でもお伝えした通り、ういろうは水分が多く傷みやすい和菓子です。
1週間を目安にして、それ以降は状態をチェックし、少しでも変化が見られたら迷わず処分しましょう。
賞味期限が切れてから開封したものは、その日のうちに食べ切りましょう。
腐っているかどうかの見分け方を後ほどご紹介しますので、参考にしてくださいね。
「ういろう」の由来
「外郎(ういろう)薬」という痰(たん)切り・口臭消しの薬に似ていたことから名前が付けられたという説とその薬の口直しに用いた菓子だった説と2説あります。どちらにしても、「薬」がはじまりでした。
ういろうって腐るとどうなるの?
賞味期限が過ぎてからはもちろん、賞味期限内であっても、保存状態によっては腐る場合もあります。
基本的にういろうは水分が多い上に常温保存なので、腐る可能性はとても高いといえます。
腐っているかは見た目、臭い、味で見分けます。
見た目
・カビが生える
・糸が引く
・溶けてくる
臭い
・すっぱい臭い
・アンモニア臭
味
・すっぱい
・胸がやけるような異様な味
ういろうは加熱することも長期間冷やしたりすることもすすめられていないので、菌が発生すると増殖をおさえることができません。
ういろうが余ったときの保存方法は?
ういろうは常温保存が最適とされていますが、開封して1~2日以内に食べきれなかったり、未開封でも賞味期限内に食べきれそうにない場合があります。
そんな時は少し味は落ちる可能性はありますが、冷蔵、冷凍も可能です。
保存方法は冷蔵、冷凍ともに空気に触れさせないようにラップでしっかり包み密閉袋に入れます。
注意しなければならないのは、解凍方法です。
自然解凍はNGです。食感のもっちりではなくなってしまいます。
・密閉袋のまま湯銭にかける
・蒸し器で蒸す
・電子レンジで温める(溶けやすいため、数秒ずつ様子をみながら加熱する)
冷蔵保存して常温に戻す場合も同じ方法になります。
ういろうは冷やしすぎると固くなり、加熱すると溶けてしまうという、とてもデリケートな和菓子です。
冷蔵は1週間以内、冷凍の場合も2週間以内に食べ切るようにした方が良いでしょう。
ういろうが賞味期限切れ!いつまで食べられる?腐るとどうなるの?保存方法も!のまとめ
「ういろう」についてまとめてみました。
・開封前の賞味期限は1週間~30日と製造元によって違い、生ういろうは1~2日以内
・開封後は1~3日以内に食べるようにする
・賞味期限後に食べる場合は1週間を目安にする
・ういろうは水分が多く含まれているので腐りやすい
・常温保存が最適である
・冷蔵、冷凍保存も可能だが、常温に戻す方法に気をつける
ういろうがかなりデリケートな和菓子であることがわかりました。
できれば常温で賞味期限内に食べた方がよさそうですが、食べきれない時は是非、冷蔵、冷凍保存を試してみてください。
正しい解凍方法をすれば、ういろうのもっちり食感を味わえます。
夏は少しひんやりしたういろうも美味しいので、食べる少し前に冷蔵するのもおすすめです。
最近のういろうは色や形のバリエーションが増えているようです。
可愛らしい色や形があったりと、ういろうも幅広い年代に受け入れやすいように進化しています。
「お土産」限定ではなく、おしゃれなおもてなしの和菓子のひとつとして、生活に取り入れてみるのもいいかもしれませんね。
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