皆さんはお弁当のおかずを聞いて、最初に何を思い浮かべますか?
私は母の作った「卵焼き」が好きだったので、お弁当=卵焼きというイメージがあります。
塩と砂糖でシンプルに仕上げたもの、砂糖多めの甘めのもの、だしが入った和風のもの、各家庭によって卵焼きの味って様々ですよね。
私の母の卵焼きは淡い黄色で焦げの少ない、少し甘めのタイプでした。
そんな母の卵焼きに憧れながら独身時代によく作っていましたが、一人暮らしだとお弁当用に作った残りをその日に食べきることが出来ず、「賞味期限・・大丈夫かな?」と思いながら翌日に食べていました。
その時は何の気なしに食べていましたが、そもそも卵焼きって賞味期限はどのくらいあるものなのでしょうか。
また腐ってしまうとどんな風になってしまうのでしょうか。
卵料理は食中毒の心配もあり不安ですよね・・。
怖いもの見たさでいろいろと調べてみました(笑)ので、一緒に勉強していきましょう!
また、いろんな料理の賞味期限などについてはこちらにまとめているので、合わせて参考にしてくださいね。
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卵焼きの賞味期限はどれくらい?
スーパーでレトルトパックに入って売られている卵焼きもありますが、購入するというよりは自宅で作るほうが頻度は多いですよね。
今回は手作りの卵焼きに絞って調べてみました。
卵焼きの賞味期限
卵料理ということもあってか、残念ながら長期保存には向きません。
常温ではなく冷蔵庫で保管し、出来れば当日中、遅くとも翌日中には食べ切ったほうが良いです。
水分が飛びやすく表面もパサパサしてしまうため食味的にも美味しくなくなってしまいます。
お弁当など、常温で持ち歩く場合は注意が必要で、特に夏場は作ってから数時間で腐ってしまう場合もあります。
常温で持ち運ぶ場合はしっかりと粗熱を取ってからお弁当箱に入れ、持ち歩き用に保冷剤をつけましょう。
会社や学校でも極力涼しい場所での保管をおすすめします。
卵(割卵前)の賞味期限
6個入や10個入の透明パックに入った卵は、大抵10日~2週間程は賞味期限がありますが、卵焼きになるとほんの数日しか食べられないのはなぜなのでしょうか。
卵には最強の防御壁である、卵殻、卵殻膜、白身があり、特に白身にはリゾチームという殺菌作用のある酵素が含まれていて、卵内への菌の侵入や増殖を防いでくれます。
そのため、卵を割らなければ非常に菌に強い状態を維持することが出来ます。
冬場では2か月近く、もしくはもっと保存しても問題ないとも言われているそうな・・・。
ただし、割卵してしまうとその効果が失われ、特に卵黄が菌の温床になってしまいます。
卵の割り置きをしてしまうとサルモネラ菌が増殖して食中毒に繋がるため、調理する直前に割卵するようにしましょう。
賞味期限切れの卵焼きはいつまで食べられる?
卵料理は足が早いと言われています。
しっかり加熱していたとしても菌の増殖が速く、菌の温床になりやすいです。
特に、もし半熟の状態だったり、常温で保管してしまったりしていると食中毒になる可能性が一気に高まってしまうため、残念ですが賞味期限が切れてしまった場合は諦めたほうが良いと思われます。
サルモネラ菌が原因の食中毒は吐き気や腹痛(下痢)、発熱の症状が出ます。
長期に渡り症状が続いてしまい重症化することもあるため、卵料理で賞味期限が過ぎた場合は安易に食べてしまわないように注意しましょう。
卵焼きって腐るとどうなるの?
実は昔、卵焼きの切れ端を小皿に入れて冷蔵庫に入れたままにしてしまったことがあります。
ラップにねばっとしたものが見え、ゾッとしてすぐに処分し、少し悲しみに暮れていました(笑)
今思うと、あれが腐っている状態だったのでしょう。
今回調べた時にも同様の事例が上がっていましたが、わかりやすいのは「糸を引いている」「ぬめりがある」状態のようです。
しっかり加熱した卵焼きなのにこんな状態になっていたらとっても驚いてしまいますよね。
他には「異臭がする」「カビが生える」「酸い味がする」ことがあるようです。
大人なら諦めてコンビニ弁当でもなんとかなりますが、子どもの場合はそうもいきません。
子どもの安全を守るのは親の役目、お弁当に入れる時はしっかりと余熱を取り、温度も湿度も上がらない状態で準備しましょう。
特に夏場は保冷剤をつけてお弁当の温度が上がらないように注意してあげましょう。
卵焼きは作り置き可能?長持ちする保存方法は?
卵焼きは子どものお弁当用に毎日のように作っていますが、シンプルな割に案外時間を取られてしまうんですよね。
焦げがつかないように気を付けたり、かと言って半熟にならないように気を付けたり・・。
「作り置き出来たらいいな」「冷凍保存出来たらいいな」なんてよく思っていたのですが、実は作り方次第では作り置きも冷凍保存も可能なんですって!
注意点をしっかりと把握しながら、快適な卵焼きライフを送りましょう。
作り置きするためには
以下の項目に注意して作ることで、冷蔵庫で2~3日保存することが可能です。
毎日作ることと比べるとだいぶ楽になりますよね。
味を濃いめにする or 殺菌作用のある食材を一緒に入れること
身近にありながらあまり認識されていないのですが、塩や砂糖は殺菌効果があります。
塩漬けやジャムなんかは、素材そのものでの保管よりも長期間保存できますよね。
また、梅やしそも殺菌作用のある成分が含まれているため、一緒に入れると少なからず菌の増殖を抑制してくれます。
変わり種卵焼きにも出来るので、味変しながら長持ちさせることが出来て子どもも大喜び、一石二鳥です!
ただ、水分の多い食材は入れないようにしましょう。
しっかりと火を通すこと
作り置きをする際は必ずしっかりと火を通してください。
白身を切るように混ぜてから焼くと、全体的に均一に火が通るようになります。
もし火の通りが気になるようであれば、冷ます前に一度レンジで温めてからのほうが良いです。
半熟とろっとろの卵焼きも美味しくてすごく魅力的なのですが、それはすぐに食卓に出せる時のお楽しみにとっておきましょう。
空気を遮断すること
しっかりと粗熱を取った後、ラップに巻いてからフリーザーバッグ等に入れて密閉してください。
冷凍保存の方法
冷凍庫で1~2週間程保存が可能です。
一本のままではなく小分けにしてから冷凍保存したほうが後々楽になので、しっかり粗熱を取った後、カットしてからラップで巻き、フリーザーバッグ等に入れて密閉しましょう。
味付けの仕方は基本的に作り置きの項目と同様ですが、冷凍すると解凍するときに水分が抜けて美味しくなくなってしまうことがあります。
卵焼きの水分量が多いと余計に味に影響が出てしまうため、出汁を使用している場合は顆粒出汁に、みりんを使用している場合は砂糖に変えたりすることが必要です。
また少しだけ片栗粉やマヨネーズを入れると、解凍しても水分が抜けにくくなり、ふんわりした状態で食べられるのでおすすめです。
卵焼きの賞味期限ってどれくらい?腐るとどうなるの?のまとめ
卵焼きの賞味期限や腐るとどうなるのか、保存方法についてご紹介しました。
- 卵焼きの賞味期限は当日~翌日
- 卵焼きは腐ると異臭がしたり、カビが生えたりする
- 卵焼きは冷凍で1週間ほど保存も可能
定番のおかずだからこそ、毎日美味しく食べてほしいですよね。
特にこれから暑くなる季節は、色々と気を使います。
安心安全に美味しいお弁当を食べてもらうために、賞味期限をしっかりと気にしながらも少しでも時短手軽に作れるようにしていきましょう。
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