日本料理を作るのに欠かせない調味料のひとつにのみりんがあります。
みりんは酒類調味料で糖分を含んでおり、料理に甘みをつけたり照りやツヤを出したり、食材の臭みを消すなど様々な役割があります。
頻繁に料理をされる方でしたら賞味期限内に使い切れない!ということはあまりないかなと思いますが、あまり料理をされない方や特大サイズの容量のものを購入したものの多すぎて期限内に使い切れなかった、という状況もあるでしょう。
今回はみりんの賞味期限や腐るとどうなるか?について説明していきますので、ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。
また、いろんな調味料の賞味期限についてはこちらにまとめているので、合わせて参考にしてくださいね。
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みりんの賞味期限はどれくらい?
みりんは実は3種類あり、「本みりん」「みりん風調味料」「発酵調味料」と分かれています。それぞれの違いは以下の通りです。
【本みりん】もち米やうるち米を蒸して作られた米麹と醸造アルコールで作られ、1ヶ月~1年以上かけて糖化、熟成させたもの。アルコール分は14%と高い。塩分は0%。
【みりん風調味料】水あめやブドウ糖などの糖分と、うま味成分であるグルタミン酸や香料によって作られる。アルコール分は1%未満なので酒類には入らない。塩分は1%未満。低コストで作ることが可能なので安く手に入る。
【発酵調味料】もち米、米麹、アルコールを発酵させ、塩分を加えたもの。塩分は2%あるので使用する際は他で塩分量を調節する必要がある。酒税法からは外れるため本みりんより安い。
今回は一般の家庭でよく使われている「本みりん」と「みりん風調味料」の賞味期限についてみてみましょう。
本みりん
【未開封】未開封の場合、製造から約1年半ほどです。
【開封後】しっかりと蓋をして冷暗所で保存した場合約3か月です。
みりん風調味料
【未開封】未開封の場合、製造から約1年ほどです。
【開封後】しっかりと蓋をして冷蔵庫で保存した場合約3か月です。
賞味期限のみりんはいつまで使える?処分する場合の正しい捨て方は?
大きなボトルで購入したものの、思った以上に減らず賞味期限が切れてしまった!ということもあります。
本みりんですとアルコール分が高いため腐りにくそうではありますが、保存場所や環境によっては劣化してしまいます。
みりんは賞味期限での表示なので切れたからといってすぐに使えなくなるわけではありませんが、長く保存してあるものは腐っていないかを次の項目を見てよく確認しましょう。
また、もう使えなさそうだなというものに関しては適切に処分してください。
液体なので水を流しながら排水溝に捨てても大丈夫かなと感じますが、環境面からこちらはやめたほうがよいです。
さらに、排水溝に調味料が残っていると悪臭の原因にもなります。
捨てる際は以下の方法がおすすめです。
1.新聞紙や古い布を牛乳パックや袋に詰める
2.みりんを1で詰めた布や新聞紙に吸わせる
3.漏れないよう封をして可燃ごみとして処分する
この方法ならニオイや液漏れを防ぐことができますよ。
みりんは腐るとどうなるの?
みりんは腐ると以下のような変化があります。
・酸っぱいニオイや変なニオイがする(みりんは本来甘い香りがします)
・カビが生えていたり、浮いている
・白く濁っている
・少し舐めてみて、変な味や違和感を感じる
明らかに本来のみりんの色や味とは違うものは諦めましょう。
調味料とはいえ一度開封してしまうと風味や品質はどんどん落ちていってしまいます。
美味しい調味料で作った方が料理も一段と美味しくなります。
ご家庭で使い切れる量のものを購入して、新鮮なうちに使い切って下さいね。
みりんの正しい保存方法は冷蔵庫で?
みなさんはみりんをどこで保管していますか?実は、本みりんとみりん風調味料によって開封後の保存場所は違ってきます。
なお、開封前のものに関してはどちらも直射日光の当たらない冷暗所での保存で問題ありません。
本みりん【開封後】
本みりんはアルコール度数が高いため、開封後も常温保存が可能です。空気にふれると劣化が進んでしまいますので、しっかりと蓋を閉めて直射日光の当たらない涼しい場所で保管してください。
しかし、冷蔵庫など温度の低い場所で保存するとみりんの中の糖分が分離してしまい白く結晶化しますので、冷蔵庫での保存はやめましょう。
みりん風調味料【開封後】
こちらはアルコールがほとんど含まれていないため、開封後は要冷蔵です。
みりん風調味料の糖分は冷蔵庫など温度の低い場所でも結晶化することはありません。
こちらも空気に触れたり、温度変化には弱いので蓋をしっかり締めて野菜室など温度にあまり変化のない冷蔵庫内に保管してください。
なおドアポケットは便利ですが、冷蔵庫の中でも扉の開け閉めによる温度変化が激しい場所なのでそちらで保管するのはおすすめしません。
みりんが賞味期限切れ!いつまで使える?正しい捨て方は?のまとめ
・本みりんは未開封で1年半、開封後は3か月が期限の目安
・みりん風調味料は未開封で1年、開封後は要冷蔵で3か月
・捨てる場合は排水溝に流さず、新聞紙や布に染み込ませて可燃ごみとして処分する
・においや、見た目、味がおかしいものは使用しない
・開封後は本みりんは冷暗所、みりん風調味料は冷蔵庫で保管する
今回はみりんの賞味期限や正しい捨て方、保存方法をご紹介しました。
みりんは味をぐっと美味しくしてくれる大切な調味料ですので、ご家庭で料理に挑戦される方はひとつ置いておくと重宝しますよ。
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