市販のそばには、乾麺タイプ、生麵タイプなど、様々な種類のそばがあります。
その種類によって、賞味期限や保存方法も全く異なります。
今回は、それぞれの賞味期限や保存方法についてご紹介していきます。
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賞味期限切れのそばはいつまで食べられる?
そばの賞味期限は麺の種類によって大きく異なります。
長期保存が可能な乾麺と、乾麺と比べ、より本格的な味や食感を楽しめる生麵、具体的にどのくらい賞味期限は異なるのでしょうか。
また、賞味期限が切れてしまったそばは、いつまで食べられるのでしょうか。
乾麺
乾麺の賞味期限は長く、1~2年日持ちします。
非常食として、備蓄されている方もいらっしゃると思います。
しかし、賞味期限が長い分
「まだ大丈夫だろう」
と思っていたら、いつの間にか期限が過ぎてしまっていた、ということも起こりがちなんですよね。
口コミを見ていても、
「賞味期限を半年~数年過ぎてしまっていた」
という声はよく目にしました。
そして大多数の方が、「状態を確認したうえで、賞味期限は気にせず食べる」という意見でした。
少し古い情報ではありますが、1980年に乾麺の業界紙に「製造から10年経過した乾麺の品位テスト」の結果が掲載されたことがあり、結論として「食べるには何も問題なかった」という報告がなされた、という情報もありました。
さすがに10年となると、食べるのを躊躇いますが、未開封で正しく保管されているものであれば、数年は過ぎてしまっても食べられるといえるでしょう。
生麵
1人前タイプで個別にビニール包装された生麵は、加工日から10~15日間はおいしく食べることができます。
では、賞味期限をすぎた生麵タイプのそばは、いつまで食べられるのでしょうか。
結論から言うと、翌日中には食べきった方が良いでしょう。
そば粉は、小麦粉などと比べて細菌汚染しやすく、約10倍高いとされています。
その細菌の数は、1グラム中に1万個~10万個あると認められるものが多く、大腸菌群も少数ながら認められることもあるそうなのです。
さらに、そばは風味を大切にする食材のため、加熱殺菌処理が難しいという情報もありました。
ゆえに、生麵タイプのそばは、賞味期限が切れたら早く食べきることをおすすめします。
そばは腐るとどうなるの?
乾麺タイプのそばは、日持ちが良いため、よほど劣悪な環境で保管をしていない限りは、腐ることはありません。
しかし、湿度の高い場所で保管をすることで、カビが生えてしまったり、虫がついてしまうことはありますので、注意が必要です。
一方、生麵タイプのそばは、先述したとおり、細菌が多く大変腐りやすいです。
他の食品と同様、腐ったそばは、異臭がする、カビが生えているなどの状態になります。
また、傷んだそばは、ゆでた時に赤く変色するという特徴があります。
これは、そばに含まれる成分が原因のようで、特に「そば粉の割合の多いそば」によく発生する現象のようです。
食べないほうが良いそばの見分け方は?
賞味期限が切れたそばを食べる前には、以下の点をよく確認してください。
もし異変を感じたら、それは腐っているサインなので、処分するようにしてください。
・カビが生えていないか
・異臭がしないか(酸っぱいにおい、油っぽいにおい)
・ゆでたときに、赤く変色しないか
・虫がわいていないか
・麺が湿気っていないか(乾麺)
・麵が溶けていないか(生麵)
もし見た目は異変がなかったとしても、口に入れた際に酸っぱい味がしたり、何か異変を感じたら、もったいないからと食べないで、すぐに捨てるようにしてください。
そばの正しい保存方法は?
では、そばはどのように保存すると長持ちさせることができるのでしょうか。
麵の種類別にみていきましょう。
乾麺
乾麺の保存は、冷暗所での保存が基本となります。
日が当たらず、風通しが良い場所で保管するようにしてください。
また、においの強いものと一緒に置くと、麺ににおいが移ってしまいますので、一緒に置かないようにしましょう。
封を開けた後、残ってしまった場合は、劣化と虫を防ぐために、しっかりと密閉して保存する必要があります。
できれば、虫の侵入を防ぐために、タッパーなどの固い容器での保管をおすすめします。
生麵
生麵は傷みやすいため、常温ではなく、冷蔵もしくは冷凍保存をしてください。
賞味期限の短い生麵でも、冷凍すれば1カ月程度の長期保存が可能です。
麺の上下にキッチンぺーパーをあてて、ラップで包んで冷凍しましょう。
食べる際は、前日に冷蔵庫に移して解凍し、ゆでてください。
常温で自然解凍をすると、べちゃべちゃになってしまいますので、常温での解凍は避けてください。
また、いったん冷凍した麵をゆで、また冷凍すると、コシがなくなってしまいますので、注意しましょう。
まとめ
・賞味期限切れの乾麺タイプのそばは、数年は食べることができる
・生麵タイプのそばは、菌が多いため、賞味期限が切れたら翌日中には食べきる
・異臭やカビが生えているものは、処分する
・傷んでいるそばは、ゆでると赤く変色する
・乾麺は、冷暗所で保管する
・においの強いものと一緒に置かない
・開封後の乾麺は、虫の侵入を防ぐため、固い容器で密閉して保存する
・生麵は冷蔵もしくは冷凍保存する
・冷凍保存の賞味期限は1カ月程度
そばの賞味期限と保存方法について、種類ごとにご紹介してきました。
種類によって、ここまで賞味期限が異なるのは、驚きですよね。
また余談ですが、非常食として、乾麺を備蓄している場合には、ときどき賞味期限をチェックして、「食べる」「新たに買う」という更新作業をするようにしましょう(^^)
食品ロスなどの無駄が少なくなるので良いですよ♪
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