お米は今までご飯として食べるか、お餅などにして食べることがほとんどでしたが、最近では粉末状にして小麦粉の代わりにパンやお菓子などに加工されるようにもなりました。
このお米を粉末状にしたものを米粉と呼び、小麦アレルギーの方でもグルテンフリーの米粉を使うことでパンや麺が食べられるため、ここ数年注目されている食材です。
(※商品によってはグルテンが含まれているものもあるのでアレルギーの方は注意して下さい)
米粉を使うことでもちもちとした食感が生まれ、また小麦粉よりも油をあまり吸収しないため天ぷらなど揚げ物の衣に使うと長時間サクサク感が保てます。
今回は米粉の賞味期限や腐った時の状態、適切な保存方法を紹介するので、既に家にある方やこれから米粉を使って料理に挑戦してみようと思っている方は是非参考にしてみて下さいね。
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米粉の賞味期限はどれくらい?
米粉は賞味期限で記載されています。未開封・開封後の期限は以下の通りです。
【未開封】商品にもよるが、製造日から6か月~1年
【開封後】夏場の暑い時期は約1ヶ月、それ以外の涼しい場所で保管した場合は約2~3ヶ月が目安
これは精米されたお米が美味しく食べられる期限と同じで、お米は精米すると時間と共にだんだんと味が落ちていってしまいます。
粉物はつい大容量のものを買ってしまいがちですが、使う分だけ少量のものを買って使うなど、なるべく新鮮で美味しいうちに使い切れるように工夫したいですね。
賞味期限切れの米粉はいつまで使える
米粉は多少なら期限が切れたものでも使って問題ないですが、これは正しい温度と環境で保存された場合に限ります。
保存環境によっては期限内でも食べられなくなっている事があるので、保存の仕方はとても大切です。
適切に保存していないと虫が湧いてしまうなど、触りたくもない状態になる可能性も…恐ろしいですね。
さらに、古い米粉を使ってパンを作るとパンが上手く膨らまない事もあるそうです。
なので古い米粉はパン以外の用途に使い、パン作りにはなるべく新しい米粉を使うようにして下さい。
米粉って腐るとどうなるの?
米粉も保存環境が悪い、あまりにも長期間保管したものは食べられない状態になっている可能性があるので注意して下さい。
・カビが生えている
・塊がある(手で崩しても崩れない、糸をひくなど)
・粉の状態で粘り気がある
・異臭がする(酸っぱいなど)
・虫が湧いている
・変色している
米粉に緑色や黒色など、カビを発見したらその米粉はすべて処分してください。
例えカビの部分だけを取り除いても、目に見えないカビの胞子が袋全体に行き渡っている可能性があり、身体によくありません。
また、米粉は例え未開封でも湿気の多い場所などの環境では目に見えないダニが繁殖している事があります。
粉物に湧くダニはほとんど目視で確認できず、袋を食い破って目に見えない小さな穴を開けて侵入してくるので、未開封だからと言って安心はできません。
これは粉物全体に言える事ですが、コナダニは熱を通しても、また死骸でも食べるとアレルギーを起こす可能性があります。
長期間保存したもの、保存環境が悪いものは見た目に変化がなくても食べるのは絶対にやめて下さいね。
米粉の保存方法は?冷蔵庫に入れるべき?
米粉は湿気・直射日光・高温が苦手です。例え未開封でもこのような場所に保存するのはやめましょう。
米粉に限らず粉物は吸湿性があり、空気中の水分をどんどん吸い込んでしまい、さらに臭いも吸着しやすいのでそれらを防ぐ方法で保存することが大切です。
なので、米粉の保存は「除湿」と「密閉」が重要になってきます。
常温保存
暑い時期以外は日の当たらない湿気の少ない場所で保管しても良いですが、その場合は袋のままではなく密閉容器に入れ替えて保存すると虫もつきにくく、使いやすいので便利です。
購入時のチャック付きの袋のままでも保存はできますが、きちんとチャックが閉まっておらず湿気てしまったり、チャック部分に残った米粉を狙ってダニや虫が寄ってくる事もあるのであまりおすすめはしません。
冷蔵・冷凍保存
夏場や湿気の多い時期、虫が気になる方は冷蔵庫や冷凍庫での保存がおすすめです。
米粉は冷凍しても固まることがなくサラサラの状態なので、使いやすいですよ。
冷凍・冷蔵保存する場合でも空気に触れないように袋の場合はしっかり空気を抜いてから口を閉じる、あるいは密閉容器に移し替えて下さい。
また、使ったらすぐに冷蔵・冷凍庫内に戻すことを徹底することが大切です。
これは、温度の低い庫内から常温の場所へ移すと温度差によって結露が発生してしまい、結露によって米粉の品質低下につながるためです。
臭いのつきにくいガラス製や軽いプラスチックのものなど、以下のような密閉容器があるので参考にしてみて下さい。
米粉の賞味期限はどれくらい?腐るとどうなるの?保存方法は冷蔵庫で?まとめ
今回は米粉の賞味期限や最適な保存方法を紹介しました。
米粉だけでなく粉物全般は湿気や虫に注意し、なるべく新鮮なうちに早めに使うことで粉本来の美味しさが味わえます。
米粉はパンやお菓子作りの他、様々な料理に使え小麦粉とは違った美味しさがあるので、是非米粉を使った料理に挑戦してみて下さいね。
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