夏を過ぎると途端に飲む機会が減ってしまう麦茶。
うっかり賞味期限を切らしてしまうこともよくあると思います。
そこで、今回は賞味期限が切れてしまった麦茶パックやペットボトルがいつまで飲めるのかについてご紹介します。
また、いろんな飲み物の賞味期限などについてはこちらにまとめているので、合わせて参考にしてくださいね。
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賞味期限切れの麦茶パックはどれくらいまで使える?
麦茶パックは乾燥しているので賞味期限が切れても傷みにくそうなイメージですが、実際のところはどうなのでしょうか。
詳しく見ていきたいと思います。
未開封の場合
賞味期限は12ヶ月程度に設定している商品が多いです。
商品に記載されている賞味期限は、国が定める「食品期限表示の設定のためのガイドライン」に沿って様々な検査をした結果、美味しく食べられると分かった期間に安全係数(0.7~0.9)を掛けて、短めに設定されています。
ですので、保存条件を守っていれば、期限を過ぎても飲んでも大丈夫です。
気づいた時に早く使い切ってしまえば、無駄にしなくてすみますね。
ただ、1年も2年も過ぎるようでれば、風味等の劣化が進んでいることも考えられますので、開封してみて異変がないかよく確認しましょう。
開封後の場合
一度開封してしまうと賞味期限の定義から外れるので、賞味期限は何の目安にもなりません。
開封後は特に保存条件により品質が大きく変化しますので、たとえ期限内であっても保存条件が良くないと急速に劣化が始まります。
開封後は賞味期限を過ぎた過ぎていないに関わらず以下のような変化がないか確認しながら使うようにしましょう。
・カビ
緑、黒、白など色々な色がありますが変色していないか気をつけて見てください。
濡れた手でパックを触れてしまった場合、他のものもは大丈夫でもいちど濡れてしまったパックだけ劣化していることも考えられます。
カビは体に毒なので特に気をつけましょう。
・酸化臭
麦に含まれる油が酸化して、油っぽい匂いがしてきます。風味に大きく関わってきます。
麦を煎った香ばしい香りが麦茶の魅力なので、美味しいうちに飲みたいですね。
賞味期限切れのペットボトル麦茶はどれくらいまで飲める?
では、次にペットボトルに入った麦茶はどうでしょうか?
常温で保存もできるので家に何本かストックしている方も多いのではないでしょうか。
けれども、賞味期限は約9ヶ月~12ヶ月なので、うっかり期限を切らすこともありますよね。
未開封の場合
先ほどの麦茶パック同様、賞味期限なので未開封であれば賞味期限を少々過ぎてもすぐに飲めなくなることはありません。
ただ、ペットボトル容器は透明なので光の影響を受けやすく、色が変化してきます。
また、匂い移りなども考えられます。
そして、意外ですがペットボトル容器は完全密閉ではないので、微量な空気は通すので劣化は避けられません。 災害時などの長期保存用に使われる特殊なペットボトル容器に入れられているものでもないので、あまりにも期限を過ぎたものは飲むのを避けたほうが良いでしょう。
開封後の場合
開封後は、飲み方や温度により品質が激しく劣化します。
特に直接口をつけて飲んだり、常温(特に暑い夏場の屋外)で長時間放置していると急速に雑菌が繁殖し、体調を崩してしまうこともあります。
次のような変化が起こっている場合、麦茶が腐っていることが考えられますので飲むのは避けましょう。
・酸っぱい匂いがする
・サラサラではなく、とろみが出てきている
・モヤモヤとした浮遊物、沈殿物がある
家で作った麦茶の賞味期限はどれくらい?
麦茶パックを使って家で作った場合ですが、作り方と保存温度によって日持ちが変わってきます。
煮出して冷蔵保存した場合
沸騰させて煮出すので雑菌が減るように思われがちですが、水道水に含まれている残留塩素が飛んでしまうので、菌に対して無防備な状態になります。
煮出した後、流水につけるなどして急速に温度を下げて冷蔵保存すれば菌の繁殖は抑えられますが、冷めるまで室温で放置した場合、菌の繁殖しやすい温度帯に長時間さらすことになるので雑菌はどんどん増えてしまいます。
賞味期限は1〜2日程度です。できれば、その日のうちに飲みきってしまうのが安全です。
水出しで冷蔵保存した場合
冷たい水で抽出し、そのまま冷蔵庫に保管すれば菌の繁殖しやすい温度に上がることがないので菌の増え方は緩やかです。
水道水で作れば、残留塩素により菌の繁殖が抑えられるので3日ほど日持ちします。
ただし、ミネラルウォーターや浄水器を通した水で作った場合は、殺菌能力がないので水道水で作ったものより持ちは悪くなります。
どちらの方法で作っても水筒などに入れて持ち運ぶ場合は、開封後のペットボトル麦茶同様異変がないか気をつけながら、その日のうちに飲み切りましょう。
麦茶を長持ちさせる保存方法は?
麦茶を少しでも長く美味しく飲むにはどのような点に気をつければ良いかみていきましょう。
麦茶パック
高温多湿なところ、酸素などを嫌います。
開封前であれば、高温多湿にならないように気をつければ、部屋にそのまま置いておいても大丈夫です。
あとは、匂い移りを避けるため、匂いのきついものの横には置かないようにしましょう。
開封してしまうと湿気を吸いやすくなるので、必ず密閉できる容器や袋に入れて保管するようにしましょう。
乾燥剤を一緒に入れておくのもオススメです。
ペットボトル
直射日光、高温に弱いので、日当たりの良いところにずっと置いて置いたり、高温になりやすい車の中などに放置したりしないようにしましょう。
冷暗所で保管すれば変化が少ないでしょう。
開封後は、ペットボトルに直接口をつけないようにしてなるべく早く冷蔵庫に入れておくと長持ちしますよ。
家で作った麦茶
煮出し・水出しどちらの場合でも
・保存容器は使うたびに毎回綺麗に洗う
・抽出が終わったらすぐに麦茶パックを取り出す
ことが大切です。
その上で、煮出した後は急速に温度を下げて冷蔵庫に保存すること、水出しであれば水道水で作ることなどに気をつければ傷みにくい麦茶を作ることができます。
麦茶が賞味期限切れ!いつまで飲める?パック・ペットボトルの場合まとめ
以上、麦茶が賞味期限切れになってしまった場合いつまで飲めるのかご紹介しました。
- 麦茶の賞味期限は手作りで1~3日、ペットボトルは9~12か月、麦茶パックは12か月ほど
- 麦茶が腐ると臭い、とろみ、浮遊物、沈殿物など変化が見られる
- 麦茶は冷蔵庫で保存しできるだけ早く飲み切る
単に水分補給としてだけでなく、せっかく飲むのなら麦茶独特の香ばしい香りも楽しみたいですよね!
保管方法に気をつけて保存し、もし賞味期限が切れてしまった場合は早めに飲みきってしまいましょう!
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