甘くて美味しいメロンですが、食べると喉や口に違和感を感じたことがあるという方もいるのではないでしょうか。
一般的に口の中に違和感を感じるときには食品が腐っていたりすることが多いのですが、新鮮なメロンを食べているはずなのに起こる場合には何が原因なのでしょうか。
そこで、今回はメロンを食べると起こる口や喉の違和感や起きてしまった時の対処方法などお伝えしていきます。
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メロンを食べると喉がイガイガ口がピリピリするのはなぜ?腐ってるの?
メロンを食べると喉がイガイガしたり口がピリピリすることがありますが、結論からお話しすると、一概にメロンが腐っているという訳ではありません。
もちろん、腐ったものを食べたら舌がピリピリしたりすることもありますが、新鮮なものを食べても起りますので、何が原因なのと思いますよね。
腐っている以外で、原因として考えられるのは3つです。
それぞれ説明していきましょう。
①『ククミシン』というたんぱく質分解酵素が原因
食べて直ぐに口腔内の違和感が起こればこのククミシンというタンパク質を分解する酵素が原因であることが多いです。
ククミシンというたんぱく質酵素は数十年前と割かし新しく発見された酵素で、メロンの成長過程では必要な酵素みたいなのですが、その役割は未だに解明されず、なぜメロンに含まれているのかは定かではないそうです。
しかし、分かっていることと言えば、ククミシンが含まれているということでメロンを口にすると、舌や口腔内の粘膜が攻撃を受けるので、舌がピリピリしたり、イガイガしたりするようです。
そして、なんと言ってもその分解酵素のスピードが速いのでメロンを口にして直ぐに症状が現れてしまうのです。
②メロンによるアレルギーが原因
メロンを食べて数分~数時間経過してから症状が出るようならアレルギーが原因のことが多いです。
メロンで起こるアレルギーは口腔内アレルギーと呼ばれるものが多く、口腔内の痺れや痒み、喉のイガイガ、唇の腫れなどが起こりやすいです。
また、口腔だけでなく全身に発疹や下痢、嘔吐などの症状があったり、重度だとアナフィラキシーショックを起こして意識消失、血圧低下など命の危険さえ起こることもあるので注意が必要です。
花粉症の人は要注意!!
アレルギーが起こりやすい人の特徴として花粉症をもっている人が多いという結果もあります。
実は、果物や野菜に多いのですが、これらのもつアレルゲン物質と花粉のアレルゲン物質がとても構造上似ていて、果物や野菜を食べているはずなのに、身体が花粉が入ってきたと誤認識してしまい体内の侵入を防ごうと攻撃を始め、口腔内などに異変をもたらしてしまうのです。
メロンに似ている花粉
・シラカンバ
・ハンノキ
・オオアワガエリ
・カモガヤ
・ブタクサ
など、花粉症の代表的なアレルゲンがメロンと非常に似ているので、これら上記の花粉で花粉症として毎年苦しんでいる方は、口腔アレルギーの可能性が大です。
③未熟・古くなったメロンを食べることによる原因
実は、未熟なものや収穫して直ぐのもの、時間が経過しすぎたものを食べると舌がピリピリしやすいのです。
これらで起こるのは、電気メロンと呼ばれるもので、若すぎるメロンや古いメロンのヘタの部分に過剰にエラセリンという物質が溜まり引き起こすものなのです。
また、成長過程でメロンは揮発性物質を50種類もの数を出し、代表的なものにエチレンガスやエタノールなどを発してそれが口腔内への刺激となっている可能性があります。
メロンを食べて喉がイガイガ!どれくらい続くものなの?
メロンを食べて喉がイガイガしている場合、どのくらいその症状が続くというかということですが、これは個人差などもあるので、一概には言えないのです。
ただ、あくまで目安で言えば早くて30分くらい、遅くても1~2時間以内に消失することがほとんどです。
これは、ククミシンでも口腔内アレルギーでも同じくらいの時間で消失するでしょう。
しかし、アレルギーの場合程度によってはなかなか消えなかったり、症状が悪化してしまうこともあるので、注意は必要です。
メロンを食べて喉がイガイガするときの対処法は?
メロンを食べて喉がイガイガするときの対処法をお伝えしていきましょう。
①うがいをする
まずは、口の中にあるメロンをなくしてから、うがいをして口の中をきれいに保ちましょう。
うがいだけでは、不快感を止めるのは少ないので次のステップに移行です。
②白湯や温かいお茶を飲む
タンパク質は熱が苦手で、形を変えます。温かい飲み物を飲むと喉に付いてしまったイガイガの原因のタンパク質を引きはがすので、少し違和感が軽減するでしょう。
③牛乳やヨーグルトなど乳製品を取る
ククミシンによる口腔内症状なら、乳製品などのタンパク質をとることでそちらの分解をしようと働くため喉のイガイガも軽減するでしょう。
また、牛乳は粘膜に膜を張りやすく保護してくれる働きもあるのでオススメです。
④時が過ぎるのを待つ
イガイガは不快ですが、症状が軽ければ時期に治まるので慌てずに落ち着くまで待ちましょう。
メロンでイガイガピリピリする人が注意するべきことは?
メロンでイガイガやピリピリする人が注意することと言えば2つです。
①症状が出た時点で食べるのを止める
口腔内に違和感が出た時点でメロンを食べるのは止めるようにしましょう。
電気メロンでの症状だった場合には、特に害はないのですが、これがアレルギーだった場合には身体への負担がかかってきます。
アレルギーの場合軽いとしても、口腔内のイガイガやピリピリが長引いたりします。
また果物アレルギーの場合には完治はほぼ難しくなってくるので、症状を悪化させない為にも個人の判断で食べるのは止めて置いた方が良いでしょう。
②何回も症状が出る場合や症状がひどい時には病院へ行く
毎回食べると出る場合や症状がひどく出る場合にはアレルギーの可能性があります。
個人の判断で食べ続けるのは危険ですので、必ず医療機関を受診して主治医の診断を受けて指導のもと食べるようにしましょう。
メロンを食べるとピリピリイガイガするのはなぜ?喉がかゆいときの対処法は?のまとめ
メロンを食べると起こる口腔内の違和感の原因などについてご紹介しました。
・メロンを食べるとピリピリイガイガする原因3つ
①『ククミシン』というたんぱく質分解酵素が原因
②メロンによるアレルギーが原因
③未熟・古くなったメロンを食べることによる原因
・喉のイガイガは30分くらい、遅くても1~2時間以内に消失
・喉のイガイガに対する対処法
①うがいをする
②白湯や温かいお茶を飲む
③牛乳やヨーグルトなど乳製品を取る
④時が過ぎるのを待つ
・メロンでイガイガやピリピリする人が注意すること
①症状が出た時点で食べるのを止める
②何回も症状が出る場合や症状がひどい時には病院へ行く
メロンで口腔症状が出て悩んでいるという人は結構います。
実は私もその1人で、私の子どももアレルギー反応が出ます。
最近では子どもの花粉症が目立ってきていて、メロンを食べると症状が出る子も多くなってきているそうなので、大人の方もそうですが、特に小さなお子さんをお持ちの皆さんは症状に注意して必要なら検査なども依頼してみてくださいね。
また、メロンの賞味期限についてはこちらにまとめているので、あわせて参考にしてください。
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