秋の味覚の代表の松茸ですが、高価なものなので、扱い方がよく分からないという方も多いのではないでしょうか。
せっかく手に入れた松茸をおいしく食べたいと思ってあれこれ考えているうちに日にちだけが過ぎてしまったなんてことも。
実際どのくらい期限が持つか、保存方法はどのようにするのが良いかなど気になることはいっぱいですね。
そこで、今回は松茸の賞味期限や保存方法などをお伝えしていきます。
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松茸の賞味期限はどれくらい?
松茸の賞味期限はどのくらいでしょうか。
保存別に期限が変わってくるのでそれぞれ見ていきましょう。
常温で保存した場合
常温で保存した場合の期限は、約2日程度です。
常温で保存しておくと、どんどん香りが飛んでしまたり、傷みが早くなってしまいます。
ですので、すぐに食べるときには常温でもOKですが期間が空くのであれば他の保存法をおすすめします。
冷蔵で保存した場合
冷蔵で保存した場合の期限は、約1週間程度です。
常温で保存したときよりは少し期限が延びますが、冷蔵庫へ入れている間もどんどん劣化が進んでいくので、冷蔵庫に入れたから安心というわけではなく早めに食べきるようにしてくださいね。
冷凍で保存した場合
冷凍で保存した場合の期限は、約1ヶ月程度です。
より長く保存したい場合には冷凍がオススメです。
賞味期限切れの松茸はいつまで食べられる?
賞味期限の切れた松茸ですが、食べるのは止めて起きましょう。
というのも、松茸などキノコ類によく起こりやすいのが食中毒などです。
松茸の場合には、新鮮なときは栄養素として含まれるアミノ酸の一種が、傷んでしまうことで、ヒスタミンやフェニールエチルアミンという有毒成分に変化してしまいます。
この傷んだ物を食べることで、腹痛や下痢、吐き気、嘔吐など消化器症状などを引き起こしたりします。
消化器症状だけですめば良いですが、症状がヒドいと意識消失や血圧低下、呼吸障害など生命を脅かすような症状も出ることもあるので、松茸に限らずキノコ類は期限内に早めに食べるようにしましょう。
松茸って腐るとどうなるの?
先ほど、松茸が腐ると食中毒を起こしやすいとお伝えしましたが、具体的に松茸が腐るとどのような状態になるのでしょうか。
腐った松茸の状態
・松茸が全体的に溶けてドロドロする
・変な色の水分が出てくる
・カビが生える
・虫が湧く
・全体的に茶色や黒っぽい色になる
・悪臭がする
などの状態が見られます。
白いフワフワしたものはカビではない!?
腐ってくるとカビが生えるとお伝えしましたが、松茸に生えるカビで多いのは青や緑色などの色です。
では、白もカビなのでは?と心配になってしまいますが、松茸の場合、白いフワフワとしたものは、まずカビでない可能性が高いです。
では、一体何かと言いますと、気中菌糸と呼ばれるもので、松茸の生育過程の中で自然に糸のようなものの集合体を作って付着するもので、いわゆる松茸の一部とも言えるので食べられます。
ただ見た目に気になると思うので、その時にはサッとキッチンペーパーなどでぬぐい取るか切り取るようにしてくださいね。
少しヌメっている松茸も実は大丈夫!
松茸は、新鮮な物を少し湿っていたり時間が経つと少しずつヌメってきます。
実際ヌメヌメしているものをみたらこれは食べられないと思ってしまいますが、少しのぬめりは食べられるので、捨てることのないようにしてくださいね。
松茸の保存方法は?冷凍もできるの?
松茸の保存方法は常温、冷蔵、冷凍全ての方法が出来ます。
保存方法はそれぞれお伝えしていくのですが、まず共通する下ごしらえの手順2つをお伝えしていきたいと思います。
下ごしらえ①汚れをとる
松茸は土が残っていたりホコリなどのゴミがついていたりします。
そのままにするのではなく、軽く汚れを取り除きます。
松茸の汚れを取る基本は、キッチンペーパーなどを使って拭き取る方法です。
松茸はカサがついているので、カサとカサの裏、軸に分けて汚れを落としていきます。
まず、ペーパーを軽く水で濡らして水分を絞ります。
カサの部分は、カサの上から下に向かってゆっくりと優しく拭き取っていきます。
カサの裏の部分はヒダが多いので、軽く叩き汚れを落としていく感じで汚れをとります。
そして軸の部分ですが、表面が剥がれやすいので、石づきがついていた下の部分からカサに向かって上にゆっくり拭いていくのがコツです。
どうしても水洗いしたい場合は・・・・
すごく汚れていたり、衛生的に気になるという場合には水洗いもOKです。
ただし、洗う場合には、ボウルなどに水をはって軽く手に水をつけてさっと素早く洗うのがコツです。そして洗ったあとペーパーでしっかり水分をとれば完成です。
下ごしらえ②石づきをそぎ落とす
松茸には石づきという固い部分が存在します。根の部分にあるのですが、ここは食べることが出来ません。また稀に穴が空いているとそこに虫が潜んでいる可能性があるので取り除く必要があります。
石づきの取り除き方は、鉛筆をカッターなどで削っていく方法と一緒です。
少しずつ角度をつけて削り落としてください。
そして削った後に穴があった場合には、ボウルなどに水を用意して穴が空いている軸の部分のみを水につけて数分待ってください。そうすると穴から虫が排出されて安心です。
常温保存の仕方
①下ごしらえ①②を実施する
②キッチンペーパーか新聞紙をつかって松茸を包む
③直射日光の当たらない風通しの良い場所で保管して完成
冷蔵保存の仕方
①下ごしらえ①②を実施する
②松茸をキッチンペーパーに包んだあとラップをする
③②をジップロックなどの密閉袋に入れてしっかりと空気を抜き封をする
④野菜室に松茸を立てかけるようにいれて完成
冷凍保存の仕方
①下ごしらえ①②を実施する
②松茸をキッチンペーパーに包んだあとラップをする
③②をジップロックなどの密閉袋に入れてしっかりと空気を抜き封をする
④金属トレーの上にのせて急速冷凍または通常モードで冷凍開始して完成
解凍方法
冷凍した松茸を使いたい場合には、基本は凍ったままのものをそのまま使うのがポイントです。
冷凍すると解凍したときに水分が出てきすぎてしまいぐちゃっとしてしまうので、凍ったまま料理に使うようにしてください。
料理に使う場合には、松茸ご飯や茶碗蒸しなどに使うのがオススメですよ。
松茸の賞味期限はどれくらい?腐るとどうなる?保存方法も!のまとめ
松茸の賞味期限などをご紹介いたしました。
・常温で保存した場合の賞味期限は2日
・冷蔵で保存した場合の賞味期限は1週間
・冷凍で保存した場合の賞味期限は1ヶ月
腐った松茸の状態
・松茸が全体的に溶けてドロドロする
・変な色の水分が出てくる
・カビが生える
・虫が湧く
・全体的に茶色や黒っぽい色になる
・悪臭がする
・松茸の保存は、汚れをとり、石づきをそぎ落とす下ごしらえを2つして期限に合わせて常温、冷蔵、冷凍保存を実践する
高級品だからこそ無駄にすることなく、今回ご紹介したことを参考にして上手に保存して期限を守って美味しくいただきましょう。
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