缶を開けるだけで美味しく食べられる「いわし缶」。
味付けは「蒲焼き風」「醤油煮」「みそ煮」などの和風や、洋風に油に漬けたものだと「オイルサーディン」とも呼ばれますね。
そのまま食べても、もちろん美味しいですが、アレンジしてご飯のおともに、パスタに、和え物にと様々な使い方があります。
オイルサーディンは、ミニトマトやバジルを飾れば、ワインやビールに合うおしゃれな一品料理に早変わり!
そんな便利ないわし缶ですが、いつでも食べられるようにと大量に買い込んでおくと、結局使い切れず、気がつけば賞味期限が切れていることありませんか?
缶詰は腐らないなんていう噂も聞きますが、本当なんでしょうか?
ここではそんな疑問を解決すべく調べてみましたので、お付き合いいただければ幸いです!
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賞味期限切れのいわしの缶詰はいつまで食べられる?
賞味期限が切れたからといってすぐに食べられなくなることはありません。
イワシや魚の缶詰なら賞味期限が3年ほど過ぎていても食べられます。
むしろ賞味期限が過ぎたものの方が、身が柔らかく味が染みていておいしいという声もあるようです。
もともと、缶詰や瓶詰め、レトルト食品は、容器に詰めて密閉した後で、加圧加熱殺菌して中身を無菌状態にするので、容器に穴が開いていたり、錆びていたりしなければ、何年でも菌が発生することなく食べることができます。
調べていて驚いた情報がありました。1938年にイギリスで「114年保存された缶詰を開けて食べた」記録があるそうです!
味や匂いは悪くなく、十分食べられたようですが…114年って…(絶句!)
食べないほうがいいいわしの缶詰の見分け方は?
長期保存に向いている缶詰ですが、次のようになっていたら腐っている可能性があります。
迷わず捨てることをお勧めします。
缶が膨らんでいる
何かの原因で缶の中に雑菌が繁殖していてガスが発生している可能性があります。
缶が錆びている
湿気が多いところに長期間保存していると、缶が錆びることがあります。
錆から缶に穴が開き、中身に雑菌が入り込んでいる可能性もあります。
缶の蓋を押したらぺこぺこする
缶を横から見たときに、蓋の部分が膨らんでいたり、押してみるとペコペコと音がします。
中身にガスが発生して空洞が出来ていることが原因かもしれません。
腐っている缶詰めを捨てるときは…
缶が膨らんでいる場合は特に、缶を開けるときに注意が必要です。
プルタブを開けた瞬間や、缶切りで穴をあけた瞬間に中身が噴出してくるかもしれないからです。
なので、換気扇を点けたお風呂場か、屋外で処理することをおすすめします。
あればビニール手袋をつけて、ビニール袋に缶を入れ、袋の口から手を入れて缶を開ければ、もし飛び散っても被害は最小限で済みます。
缶を開けるときは、そーっと慎重に開けるようにしてくださいね。
いわしの缶詰って腐らないの?
そうなんです。いわしに限らず缶詰って腐らないんです!
ちょっと驚きですよね。
缶に穴が開いていて、そこから細菌が入ってしまったり、加熱不足のものがある場合は腐ってしまいますが、缶に異常がなければ腐らないようです。
缶詰めが腐らないのには、製造工程にポイントがあります。
①缶の中身に具を入れて蓋をして密閉する。→まだ中身に雑菌がいる。
②レトルト殺菌釜という大きな圧力鍋のような機械で、加熱滅菌する。→中身は無菌状態になる。
無菌状態なので、食べ物を腐らせる雑菌がいません。なので理論上は腐ることがないのです。
特に防腐剤を使っているわけではなく、加熱滅菌することで腐らないようになっているんですね!
日本で初めて缶詰が作られたのは、1871年(明治4年)に長崎で松田雅典という人がフランス人のLeon Duryに教わって作った、いわしの油漬けが始まりです。
日本で最初に作られた缶詰が「いわしの缶詰」だったんですね!
出典; https://www.jca-can.or.jp/useful/qa
開封後のいわしの缶詰の保存方法は?
缶を開けたけれど、全部使いきらずに残ってしまった場合は、ラップをして冷蔵庫に保存すれば、2~3日は大丈夫です。
いわし缶などの魚や野菜の缶詰は、保存するときに特に容器を移し替えなくてよいようです。
でも、缶詰によっては別の容器に移し替えた方がいい場合と、そうでない場合があるのはなぜなんでしょうか。
37. 開缶後はなぜ他の容器に移した方が良いのですか?
使い残した場合、果実のような内面を塗装していないブリキ缶に詰めたものは、開けてから缶のまま置くと、空気に触れてスズが溶けやすくなるので、必ずガラスや陶器、又はプラスチック等の容器に入れ替えて冷蔵庫に入れます。
魚類や野菜なども同様にできるだけ別の容器に移した方がよいわけですが、塗装した缶の場合は、そのまま冷蔵庫へ入れておいてもさしつかえありません。
参考 ;https://www.jca-can.or.jp/useful/qa
どうやら中身を移し替えないといけないのは、缶の内側の塗装があるかないかによるようです。
果物などの缶詰は、内側に塗装がされていないので、容器を移し替えた方がいいようです。
いわし缶が余ってしまったときはこんなレシピはいかがでしょう。
いわしとキャベツの蒸し煮
味付けのいわし缶が余ったときに使える、簡単&時短のレシピです。
- キャベツ(2~3枚)をざく切にしてフライパンに並べる。
- 上から味付けいわし缶を液ごと、ほぐしながら乗せる。
- 水を大匙3杯入れて強火で沸騰させる。沸騰したら弱火にして5分ほど煮る。
- 出来上がり!
ママ
まとめ
いかがでしたでしょうか。いわし缶の賞味期限切れや、食べない方がいい缶の見分け方、開封後の保存方法についてお伝えしました。
・いわし缶など魚の缶詰は、賞味期限が過ぎてから3年は食べられる。
・缶が膨らんでいたり、サビていたり、蓋を押してみてペコペコする場合は、食べない方がよい。
・缶詰は、密封後に加熱殺菌しているので腐らない。
・開封後は、いわしや魚、野菜の缶詰なら容器を移し替えず、缶のままラップをして冷蔵庫保存できる(2~3日)。
いろんなアレンジレシピが楽しめるいわし缶。
長期保存できるので、災害時の備蓄食料としても注目されていますよね。
缶詰が傷んでいるかもしれないときの見極め方や、開封後の保存方法を参考にして、いわし缶を日常的に楽しんでみてはいかがでしょう。
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